田口ランディ amazon:コンセント (幻冬舎)

mayumomo2004-05-02


実家の本棚からBOOK OFFに売りつけられそうな本を物色中
見つけた本でした。
珍しくハードカバーでの一冊。田口ランディの処女作。


多分、長女がこういうの好きな人なので買ったんだと思うんですが
長女と感想を分かち合いたいとは到底思えない18禁。


田口ランディの本は他に読んだことないですが
「確かに村上龍が好きそぅだな」という感じのべっとりした内容。


主人公が引き籠もりの兄の自殺のきっかけに
死臭を嗅ぎ分けられるようになる所から話は始まる。


大学時代は心理学を学び、
昔恋人でもあった男にカウンセリング(精神分析寄り)を受けながら
だんだんと自分が変化していくことに気づき・・・。



・・・読みながら、吐きそうでした(苦笑)


私の内側から黒くドロドロしたモノが流れ出してきそうで参りました。


体(死体)の描写がリアルよりもグロテスクだったりして
私が大の大の苦手とする文体で泣きそうになるし。


ユング集合的無意識(普遍的無意識)に関わりながら書かれていて
途中まではぐいぐいと引き込ませる内容だったのですが
尻すぼみ、というか最後のまとめ方はあれ?あれ?という
お粗末な感じで、許せませんでした。


ちょっとファンタジー入ってるので、グロテスクな表現と併せて
好きな人は読んでみると良いと思います。


私は、もうちょっとタフになったら(あくまで希望的観測)
もう一冊読んでみることにします。