パウロ・コエーリョ amazon:星の巡礼 (角川文庫)

mayumomo2004-05-09



坂口安吾を買ったときに、同時に『お勧めの一冊』となっていた本。
アマゾンで検索してみると、引っ掛かると思います。


パウロ氏はamazon:アルケミストの作品で有名らしいのですが
私は何も知らずに彼のポルトガル語で著された処女作
「魔法使いの日記」(邦訳:星の巡礼)を読み始めました。


星の巡礼」とは、そもそもパウロ氏の所属する“RAM”という
キリスト教秘密結社の巡礼、「サンチャゴへの道」を指していて
彼がガイド(師)・ペトラスとともに
自分の剣を取り戻していく道中での試練や奇跡を描いたものです。


パウロ氏が求めるその剣。実は秘密があるのです。


パウロ氏が剣の秘密を学ぶ、ということが
この本の中で最も重要な意味をもつのですが
私たち読者が夢を見、それを叶えようと努力する上でも
その秘密はかなり重要な意味をもつものだと言えます。


それはまた、今の私が何に困っていて
この先の進むべき道に対し、何がブレーキをかけているかを考えるのに
ヒントを与えるようなものでもありました。


この秘密が何であるかを具体的に私は言うことは出来ないので。
実際に読んで、感じてみてください。それが大切なんだと思います。



この小説はオカルトとも言い切れぬ、リアルとも言い切れぬ
人間らしさとスピリチュアリティ(霊的)の要素がバランスよく描かれてるので
下手なフィクションよりもお勧めします。


キリスト教についての内容なので
無宗教が大多数である日本よりもスペイン・イタリア・フランスで
この本は絶大な支持を得ているようです。


キリスト教の信仰に抵抗があると、怪訝に思うかもしれませんが
真の信仰とは何か、を再考するのにも良い一冊だと思いますよ。



 われわれはみな、誰かに教えてもらう前から        
すでに答えを知っているのだ。
              (第14章 トラディションの儀式より)