おとな

mayumomo2004-11-06



おとなになった日がきたら記念にドレミノテレビのDVDを買うの。


そんで私の子供が生まれたら洗脳するの。UA風に。


UAのゆるゆるなおとなオーラを植える。




ドレミノテレビHP 
http://www.nhk.or.jp/doremi/index2.html


ドレミミズンド
http://www.nhk.or.jp/doremi/summary/14/sumset.html?doremi05&lyrics05(要RealPlayer

今日の書評


太宰 治 『女生徒』 角川文庫


太宰作品を読んだのは『斜陽』『津軽』『人間失格』に続き4作品目。


『斜陽』もかなり好みでしたが、この『女生徒』も私は好きです。



というのも、これは女性が主人公の短編小説を集大成にした作品集なのですが
女性の視点をとてもうまく捉えている。


男性が綴ったような内容には思えない、のですが
よくよく考えてみると男性だからこそ、ここまでリアルに女性らしさを描けているように思われてきます。


当時の女性特有の羞恥心やいじらしさ。
向上心と世間との葛藤にさいなまれた女性の身分。


それが「さらり」と心地よく読者に届く。


たぶん、ですが。
当時の女流作家ではこのような女性らしさを描くことは出来なかったのではないかと思います。


なぜならば、男性中心の昭和初期時代であるから。
女性が求めていたのは性の平等であり、男性のような勇ましさだったはず。

つまり、このような女の柔らかさや女の駄目っぷりというのは当時の女流作家があえて描く対象ではなかった。


それだけにこの太宰の作品はある意味でとても新鮮でダイレクトに女性の生き方を示しているように感じられてなりません。


それからこの作品に登場する女性は皆、理知的な存在です。
確かに行為としては女の駄目っぷりを発揮しているかもしれませんが
その根底に流れる意志の強さというものがどの作品にも共通して見られるのです。


かわいらしい。いじらしい。
やわらかい。あたたかい。

そんな形容詞が似合う女性が主人公と太宰独自の独白形式が女性の内面をありありと覗かせています。


べたほめしてるので周知だと思いますが私は結構この『女生徒』が好きです。

オカルト夢と条件付け


昨夜怖い夢を見ました。

キーワード ①死んだ村 ②入ってはならない家屋 ③死んだ村を管理する男 ④開けてはならないドアを開けようとする私


ね。怖いでしょ?


この夢を見ている時、現実では救急車が大音量でドップラー効果を響かせて走り去っていました。
午前4時。
夢の怖さが条件付けられて、救急車を見るたびにあの夢を思い出します。



追記。こういう類の夢を見る時って疲れてる証拠なんだって。
   最近、頑張りどころのような気がして無理してるから、祟ったんだ。

書評2


[小説]村上春樹 「アフターダーク」 講談社


読了してから随分と時間が経過しましたが、未だに納得の出来ない一冊(笑)


村上春樹はどうしてこんな風に小説を書いたのか。
どこに辿り着きたかったのか。
未だに私は腑に落ちません、全然。


始まりは午後11時56分。終わりは午前6時52分。


この一晩を第3者の人格目線で“見る”小説です。その第3者の中には“私”も含まれている。
私も展開されていく物語の現場を‘ただ見ている’出演者となる。


最初から最後まで何の手出しの出来ない、何も出来ない傍観者の役割を読者は負わされる。


それが一つの大きな「アフターダーク」の特徴だと思います。


たぶん、これまでの春樹ワールドを想定していた読者(私も含む)は
「えっ?!なになになに???」と思っているうちに物語が完結してしまったんじゃないかと思います。


これまでの春樹ワールドは「僕」が中心になって世界が「僕」とは脈絡のないところで動いていったし
圧倒的であがらうことの出来ない受動感を読者は味わっていたはず。


それが今回は全くありません。主人公はいないのです。あえて言うなら小説内には登場しない第3者としての“私”が主人公。



もう一つの特徴はバラバラな世界観。

2つの点(世界aとb)が交わらない物語。直線にならないので
最後まで点(世界a)は点(世界a)のまま。点(世界b)は点(世界b)のままなのです。


頭としっぽのないサンマみたいな小説です。
蓋と底のない段ボールみたいな物語です。


へんな書評になりつつありますが(笑)私が腑に落ちていないので仕方ないです。


この感想を以て興味がわいた方がいたら(いなそう)是非誰かに借りてください。なんなら貸します。声かけて(笑)


あまりのスッキリしなさに憤慨する方が出ているんじゃないかと思います。
なので購入はお気に召してからで。



私は初期と中期の春樹作品が好きです。
ちょっとエロいですけど(アフターダークはほとんどエロスなしです)。

書評1


[専門書]吉良 安之 著 「主体感覚とその賦活化−体験過程療法からの出発と展開」 九州大学出版会


九州大学出版会(と書いて九大ファミリーと読む)という部分で購入意欲にかなり抵抗があったのですが
今私が体験を通して考えていることにとても近かったので妥協しました。


読了して。私の考えていたことのちっぽけさを思い知らされました(>_<)
視点があまりにもジェネラル。そして緻密なディテール。たくさんケースを踏んできているだけのことは大ありです。
博士論文ってこんなレベルじゃないと駄目なの!?って恐縮しました。


44歳の九大博士論文ですから経験も観点もそら違いますけど、学者さんってやっぱりすげえな!って完敗モードです。

プロの仕事垣間見させてもらいましたよ。専門性を持った人ってこういう人を指すんだよ。


ケースもない、下地もない私には何が出来るってんだ・・・・・
いや何とか打開策を探しますけどね。今月中に。


ひしひしと危機感が。


きゃー。タスケテー。